【9月13日更新】米小売売上高も予想超えでドル高継続!来週月曜の経済指標

【9月13日更新】米小売売上高も予想超えでドル高継続!来週月曜の経済指標


昨日9月12日(金)のドル円相場は、米国の8月小売売上高が市場予想を上回る力強い結果となったことを受け、ドルが買われる展開となりました。米国の堅調な個人消費が改めて確認されたことで、FRBの利下げ期待がさらに後退。しかし、週末を前にした利益確定売りや、やや悪化した消費者心理を示す指標もあり、上値は限定的でした。

昨日のドル円に影響したニュース (2025年9月12日)

米小売売上高が予想を上回り、消費の底堅さを示す

昨夜発表された米国の8月小売売上高は、前月比+0.6%と市場予想(+0.3%)を大きく上回りました。この指標は米国GDPの約7割を占める個人消費の強さを示すため、非常に注目度が高い指標です。
この力強い結果は、インフレが高止まりする中でも米国の消費者が旺盛な購買意欲を維持していることを示しており、FRBが利下げを急がないとの見方を強めました。これを受けて米長期金利が上昇し、ドル円は148円台を維持する強い地合いとなりました。

ミシガン大学消費者信頼感は悪化、ドル高の勢いを削ぐ

一方で、同時刻に発表された9月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は67.7と、市場予想(69.8)を下回りました。これは、消費者の将来に対する見通しがやや悪化していることを示唆します。
「現在の消費は強い(小売売上高)」が「将来への不安は増している(消費者信頼感)」という強弱入り混じる結果となり、これがドル円の上昇の勢いを削ぎ、週末前の利益確定売りを誘う一因になったと考えられます。

昨日の日米経済指標【全結果】(2025年9月12日)

発表時間 (日本時間) 指標名 市場予想 結果 概要
13:30 🇯🇵 鉱工業生産【確報値】(7月) (前月比)-1.8% (前月比)-1.8% 速報値と変わらず、市場の反応は限定的でした。
21:30 🇺🇸 小売売上高 (8月) (前月比)+0.3% (前月比)+0.6% 予想を大幅に上回り、米国の消費の力強さを示した。ドル買いの主因。
21:30 🇺🇸 輸入物価指数 (8月) (前月比)+0.3% (前月比)+0.5% こちらも予想を上回り、輸入インフレの圧力を示唆。ドル買いを後押し。
23:00 🇺🇸 ミシガン大学消費者信頼感指数 (9月速報値) 69.8 67.7 予想を下回り、消費者の先行きのマインド悪化を示す。ドル高の勢いを削ぐ要因に。

日米金利差の動向【正確な数値に訂正】

米国の力強い経済指標を受け、米長期金利(10年債利回り)は高止まりしました。日米の金利差はさらに拡大し、ドル円相場を下支えする基本的な構造は変わっていません。

日付 🇯🇵 日本 10年債利回り 🇺🇸 米国 10年債利回り 日米金利差
一昨日 (9月11日) 約 1.58% 約 4.29% 約 2.71%
昨日 (9月12日) 約 1.59% 約 4.33% 約 2.74%

来週月曜の日米経済指標【全予定】(2025年9月15日)

来週の月曜日は、日本では「敬老の日」で祝日となり、東京市場は休場です。そのため、アジア時間帯は取引が閑散となる可能性があります。米国ではニューヨーク連銀製造業景気指数などが発表されますが、市場の関心は来週後半に控えるFOMC(連邦公開市場委員会)へと移っていくでしょう。

発表時間 (日本時間) 指標名 市場予想 ドル円への影響
🇯🇵 日本市場は祝日(敬老の日)のため休場
21:30 🇺🇸 ニューヨーク連銀製造業景気指数 (9月) -12.5 景気の先行指標。予想から大きくかい離すると相場が反応する可能性。
翌5:00 🇺🇸 対米証券投資 (7月) - 海外投資家による米国証券の売買動向。長期的なドルの需要を示すが、短期的な影響は限定的。

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