【2025年9月10日】ドル円は様子見ムード、9月10日の米PPIに注目
昨日9月9日(火)のドル円相場は、147円台半ばを中心とした小動きに終始しました。日本の政局を巡る不透明感から円が売られやすい一方、米国の利下げ観測を背景としたドル売り圧力も根強く、方向感が出にくい状況が続いています。今夜は米国の生産者物価指数(PPI)の発表を控えており、市場の関心が高まっています。
昨日のドル円に影響したニュース (2025年9月9日)
材料難の中、日本の政局と米金利の綱引き続く
昨日は日米ともに目立った経済指標の発表がなく、新たな取引材料に乏しい一日でした。市場の関心は、石破首相の辞任表明を受けた日本の次期政権の枠組みと、今週後半に発表される米国の物価指標に集まっています。
日本の政局については、次期政権が拡張的な財政政策を採るとの思惑から、財政悪化懸念がくすぶり、円の上値を重くしています。一方で、米国の利下げ期待は依然として高く、米長期金利が低位で安定していることがドルの重石となり、ドル円は147円台での膠着状態となっています。
昨日のドル円関連経済指標【結果】(2025年9月9日)
発表時間 (日本時間) | 国 | 指標名 | 概要 |
---|---|---|---|
昨日、日米ともに市場を大きく動かす主要な経済指標の発表はありませんでした。 |
日米金利差の動向
米長期金利は、今後の物価指標の発表を前に様子見ムードが強く、小幅な低下にとどまりました。日米の金利差に大きな変化はなく、ドル円も方向感に欠ける展開となりました。
日付 | 🇯🇵 日本 10年債利回り | 🇺🇸 米国 10年債利回り | 日米金利差 |
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一昨日 (9月8日) | 約 1.57% | 約 4.05% | 約 2.48% |
昨日 (9月9日) | 約 1.57% | 約 4.04% | 約 2.47% |
本日のドル円関連経済指標(2025年9月10日)
本日の最大の注目は、日本時間21時30分に発表される米国の8月生産者物価指数(PPI)です。これは企業の仕入れ価格の変動を示す指標で、インフレの先行指標として注目されています。市場予想からかい離する結果が出た場合、FRBの利下げ観測に影響を与え、ドル円相場が大きく動く可能性があります。
発表時間 (日本時間) | 国 | 指標名 | 市場予想 | ドル円への影響 |
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21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 (PPI) (8月) | (前月比) +0.2% | 予想を上回る: インフレの根強さが示唆され、利下げ期待が後退しドル買い(円安)要因に。 予想を下回る: インフレ鎮静化と見なされ、利下げ期待が高まりドル売り(円高)要因に。 |
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