【2025年9月11日】昨日は米PPI上振れでドル円反発、9月11日のCPIに市場の全神経が集中

【2025年9月11日】昨日は米PPI上振れでドル円反発、9月11日のCPIに市場の全神経が集中

昨日9月10日(水)のドル円相場は、米国のインフレ圧力の根強さを示す経済指標を受けて反発しました。日本時間夜に発表された米国の8月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回ったことで、FRBの利下げ開始が遅れるとの観測が浮上。米長期金利が上昇し、ドルが買い戻される展開となりました。市場の焦点は、今夜発表される消費者物価指数(CPI)に移っています。

昨日のドル円に影響したニュース (2025年9月10日)

米PPIが予想を上回り、利下げ観測が後退

昨日の最重要イベントであった米国の8月生産者物価指数(PPI)は、前月比+0.4%と市場予想(+0.2%)を大幅に上回る結果となりました。PPIは企業間で取引されるモノの価格変動を示すため、消費者物価(CPI)の先行指標とされています。
この強い結果は、米国のインフレが依然として根強いことを示唆しており、市場が織り込んでいたFRBの早期利下げ期待を後退させました。これを受け、為替市場ではドルを買い戻す動きが活発化し、ドル円は147円台前半から148円台前半へと大きく上昇しました。

昨日のドル円関連経済指標【結果】(2025年9月10日)

発表時間 (日本時間) 指標名 市場予想 結果 ドル円への影響
21:30 🇺🇸 生産者物価指数 (PPI) (8月) (前月比)+0.2% (前月比)+0.4% インフレの根強さを示し、利下げ期待が後退。強いドル買い(円安)要因に。

日米金利差の動向

強い米PPIの結果を受けて、米国の長期金利は大きく上昇しました。これにより、縮小傾向にあった日米の金利差が再び拡大し、ドル買い・円売りの流れを強く後押ししました。

日付 🇯🇵 日本 10年債利回り 🇺🇸 米国 10年債利回り 日米金利差
一昨日 (9月9日) 約 1.57% 約 4.04% 約 2.47%
昨日 (9月10日) 約 1.57% 約 4.12% 約 2.55%

本日のドル円関連経済指標(2025年9月11日)

本日の最大の注目は、日本時間21時30分に発表される米国の8月消費者物価指数(CPI)です。これは家計が購入するモノやサービスの価格変動を直接示す、最も重要なインフレ指標です。昨日のPPIに続き、このCPIも強い結果となれば、FRBの利下げ観測はさらに後退し、ドル高が加速する可能性があります。逆に、予想を下回る弱い結果となれば、再びドル売りの流れに戻る可能性があり、結果発表の瞬間は大きな変動が予想されます。

発表時間 (日本時間) 指標名 市場予想 ドル円への影響
21:30 🇺🇸 消費者物価指数 (CPI) (8月) (前月比) +0.3% 予想を上回る: ドル買い(円安)加速の可能性。
予想を下回る: ドル売り(円高)再燃の可能性。
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 22.5万件 CPIと同時に発表されるため、CPIの結果次第では影響が相殺されることも。

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